シティーズ:スカイライン PlayStation®4 Editionの話

先日PS4で発売された都市開発シミュレーションゲーム、シティーズ:スカイラインを遊んでいます。


2013年発売のシムシティが他都市との接続をウリにしたサーバー接続必須という設計でバッシングを受けた少し後、彗星のごとく現れたシムシティシリーズの正統後継者との呼び声高い都市開発シミュ、の家庭用ゲーム機版。話が脱線しますが、2013年のシムシティは私もちょっと触ってみたことがあります。グラフィックやUIの進化っぷり、音楽の変わらない安定感には感心したものの、街を作ることの出来る範囲の狭さにしょんぼりした記憶。小さい街を複数作って接続して遊んでほしいという設計……というのは理解出来てもやっぱり作りたくなっちゃいますよね、大都市。結局過去シリーズのような大都市を作らせろ!というプレイヤーの声は絶えることなく、開発元のマクシスはあえなく閉鎖と相成りました。


そこで交通シミュレーションゲームを作っていたフィンランドのゲームスタジオが、俺たちが理想の都市開発シミュを作っちゃるで!と(言ったかどうかは分かりませんが)制作したのが本作になります。

正直な話、都市開発シミュレーションとしての基本の部分はほぼシムシティと言っても過言ではないぐらいに同じです。シリーズ経験者ならお分かりかと思いますが、最初に道路を引き区画を設定し、発電所を立てて水道を整備、需要メーターを見ながら道路や区画を拡張し、町が大きくなってきたら消防や警察、病院、小学校といった公共サービスを充実させていきます。……全く同じですよね。建物が出来る際に足場が組まれ、にょきにょきと生えてくるあの表現までコピーされている徹底ぶりです。

どうも交通網のシミュレーションに差があるようですが、シリーズを追いかけているプレイヤーというワケでもないので細かい部分は良く分からず……私は今のところ似たような感覚で遊んでいます。PCからPS4の移植ですが、操作系はうまいこと作られていると思います。


このゲーム、人口が増えてくると街のいたるところで渋滞が発生します。通勤や工場への原料搬入、商店への商品出荷や買い物客などが原因です。渋滞で車の流れがストップするということになれば、商店や工場は職員が出勤してこないので潰れ、工場は原料が来ないので商品が作れず潰れ、商店は商品も買い物客も来なくなるので潰れるという具合に、全体がシミュレーションされている辺り良くできているなぁという感じです。

面白いのは攻略サイトに掲載されたテクニックを見る限り、現実と同じ渋滞対策の手法が使えるというところです。一方通行や立体交差、ラウンドアバウトなど道路そのものの工夫はもちろんのこと、通勤や買い物客の移動ルートにはバスや地下鉄などの公共交通を設置したり、工場地域の近くにはインターチェンジを置いて高速道路に直結させる等、住人や物資の移動をイメージすることが大事なようです。その他にも、条例で大型車両の通行を制限したり、自転車専用レーン付きの道路を設置して住人に自転車移動を奨励するなど、様々な対策が用意されていますが……ちょっと新人市長には使いきれません。

こういうゲームをしていると、現実の交通網の設計にちょっと感動してしまいます。Mini Metroの時にも同じことを言っていましたが(笑)。


そんなこんなで需要メーターに合わせて工場やら住宅やら商店を増やしていたら、人口が最終目標の6万人を超えて"メガロポリス"と呼ばれるまでになりました。人口6万人程度でどの辺がめがろぽりすなのか分かりませんが……。奇しくもシムシティと同じ2013年発売のPS4のスペック的に、住人が増え続けると処理が重くなってくるのかなーと思いつつ、しばらくは市長ライフを楽しみたいと思います。

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