ウエストワールドの話
ウエストワールドのシーズン1を見ました。西部劇かつSFというなかなか攻めた作品ですが、大変面白かったです。
個人的に西部劇には牧歌的で楽しげなイメージがあったんですよ。原因はハッキリしてまして、間違いなくバック・トゥ・ザ・フューチャー PARTⅢと、東京ディズニーランドのウエスタンランドのせいです。昔USJでやっていたザ・ワイルド・ワイルド・ワイルド・ウエスト・スタント・ショー(西部劇を題材にしたステージショー、パフォーマーが実際にド派手なスタントを見せてくれる、2005年1月まで)も大好きでした。
えー、ウエストワールドはそんな明るく陽気な雰囲気とは真逆です。
緻密に再現された開拓時代の西部を舞台に、欲望の赴くままに遊ぶことが出来るテーマパーク"ウエストワールド"。変わり者の老人から受け取った地図を基に宝物探しに興じるも良し、殺人鬼として町ゆく人を撃ち殺すも良し、そんな無法者を取りしまる保安官を演じるのも良し。傷害OK、窃盗OK、レイプOK、殺人?もちろんOKのワイルドウエストの世界にゲストをご招待。
来園者同士で殺し合いをしていてはテーマパークとして成り立ちませんので、ゲストの生々しい欲望を一手に引き受けるホストと呼ばれるアンドロイドたちがいます。人間と見分けることが出来ないほど精巧に作られた彼らは、シナリオ通りの日々を過ごし、ゲストに"破壊"されるたびに記憶をリセットされる不憫な存在。ところがあるアップデートを境に彼らのプログラムに不具合が……というお話です。
まず、西部劇とSFを結びつけるテーマパークというアイディアが良いですよね。実は基になった同名の映画があり、そちらは結局暴走するアンドロイドから逃げ惑うパニックホラー的な映画らしいのですが、今回見たドラマ版はしっかりとSFらしい作りになっていて良かったです。SF作品でお馴染みの「どこまでがアンドロイドでどこからが人間か」というテーマももちろん出てきます。
そういった既存のアイディアを借りつつも、登場人物の謎、そして作られた世界に秘められた謎が徐々に明かされていくストーリーの展開が良いです。ただ、ドラマと聞いて想像する以上に脚本が複雑で、正直日本では視聴者置いてきぼりなレベルじゃないかと思います。私も視聴後にいくつかの考察サイトを見て、ようやく納得といった感じでした。そもそもシーズン2以降への伏線として回収されていない謎も多いので、きちんと整理しながら見ないと混乱必死です。
映像としては演技、演出、衣装、効果……何から何まで全て映画レベルのハイクオリティ。それもそのはず、シーズン1の総製作費が1億ドル、1話あたり10億円をつぎ込むという無茶苦茶っぷりです。中規模の邦画1本分といったところでしょうか、流石アメリカ。特にセットと衣装のこだわりっぷりがスゴイです。
正直グロテスクな表現が多いのは気になりました。ケーブルTV局が制作の主体ということもあって放送コード的なものがゆるいらしく、人間と見た目の違いは無いにもかかわらずアンドロイドの出血や拷問、人体欠損まで当然のように出てきます。アンドロイド相手とは言え、そういったことを平然とやってのける人間達のグロテスクな欲望を見せられるのもキツイです。あと裸体についても特に規制が無いらしく、普通にすっぽんぽんが出ます、それもびっくり。
そんな感じでエログロ耐性があるのであれば、ウエストワールド、おすすめです。
余談ですが「こんなん江戸時代とかで日本版やっても面白いに決まってるやん!」って思いましたが、シーズン2では「将軍ワールド」なる第2テーマパークが登場するらしいですね。先手を打たれてしまいました(笑)。
個人的に西部劇には牧歌的で楽しげなイメージがあったんですよ。原因はハッキリしてまして、間違いなくバック・トゥ・ザ・フューチャー PARTⅢと、東京ディズニーランドのウエスタンランドのせいです。昔USJでやっていたザ・ワイルド・ワイルド・ワイルド・ウエスト・スタント・ショー(西部劇を題材にしたステージショー、パフォーマーが実際にド派手なスタントを見せてくれる、2005年1月まで)も大好きでした。
えー、ウエストワールドはそんな明るく陽気な雰囲気とは真逆です。
緻密に再現された開拓時代の西部を舞台に、欲望の赴くままに遊ぶことが出来るテーマパーク"ウエストワールド"。変わり者の老人から受け取った地図を基に宝物探しに興じるも良し、殺人鬼として町ゆく人を撃ち殺すも良し、そんな無法者を取りしまる保安官を演じるのも良し。傷害OK、窃盗OK、レイプOK、殺人?もちろんOKのワイルドウエストの世界にゲストをご招待。
来園者同士で殺し合いをしていてはテーマパークとして成り立ちませんので、ゲストの生々しい欲望を一手に引き受けるホストと呼ばれるアンドロイドたちがいます。人間と見分けることが出来ないほど精巧に作られた彼らは、シナリオ通りの日々を過ごし、ゲストに"破壊"されるたびに記憶をリセットされる不憫な存在。ところがあるアップデートを境に彼らのプログラムに不具合が……というお話です。
まず、西部劇とSFを結びつけるテーマパークというアイディアが良いですよね。実は基になった同名の映画があり、そちらは結局暴走するアンドロイドから逃げ惑うパニックホラー的な映画らしいのですが、今回見たドラマ版はしっかりとSFらしい作りになっていて良かったです。SF作品でお馴染みの「どこまでがアンドロイドでどこからが人間か」というテーマももちろん出てきます。
そういった既存のアイディアを借りつつも、登場人物の謎、そして作られた世界に秘められた謎が徐々に明かされていくストーリーの展開が良いです。ただ、ドラマと聞いて想像する以上に脚本が複雑で、正直日本では視聴者置いてきぼりなレベルじゃないかと思います。私も視聴後にいくつかの考察サイトを見て、ようやく納得といった感じでした。そもそもシーズン2以降への伏線として回収されていない謎も多いので、きちんと整理しながら見ないと混乱必死です。
映像としては演技、演出、衣装、効果……何から何まで全て映画レベルのハイクオリティ。それもそのはず、シーズン1の総製作費が1億ドル、1話あたり10億円をつぎ込むという無茶苦茶っぷりです。中規模の邦画1本分といったところでしょうか、流石アメリカ。特にセットと衣装のこだわりっぷりがスゴイです。
正直グロテスクな表現が多いのは気になりました。ケーブルTV局が制作の主体ということもあって放送コード的なものがゆるいらしく、人間と見た目の違いは無いにもかかわらずアンドロイドの出血や拷問、人体欠損まで当然のように出てきます。アンドロイド相手とは言え、そういったことを平然とやってのける人間達のグロテスクな欲望を見せられるのもキツイです。あと裸体についても特に規制が無いらしく、普通にすっぽんぽんが出ます、それもびっくり。
そんな感じでエログロ耐性があるのであれば、ウエストワールド、おすすめです。
余談ですが「こんなん江戸時代とかで日本版やっても面白いに決まってるやん!」って思いましたが、シーズン2では「将軍ワールド」なる第2テーマパークが登場するらしいですね。先手を打たれてしまいました(笑)。
コメント
コメントを投稿